あぜかりこども園は『見守る保育』を軸とした保育を行っています
『見守る保育』とは
子どもが大人との関わりを求めるサインを出したときには、必ず気づいて答えなければいけません。そのために保育者は子どもに密着するのではなく、かといってただ「見ている」だけでなく、ひとりひとりの子どもの発達過程をしっかりと「見て」しっかりと「守る」そして発達に応じた適切な「援助する」それがMIMAMORU―見守る保育なのです
今回はあぜかりこども園におけるセミバイキング~給食~についてお伝えしていきたいと思います。
あぜかりこども園3,4、5歳児はセミバイキング形式で行っています
バイキングのように完全なビュッフェ形式(何でも好きなものだけをとり放題、自分でよそうスタイル)ではなく、配膳係がいます。その配膳係はお当番制でさくら組さんがやってくれています
(最近は年度後半に入りましたので、さくら組さんの見習いでもも組さんも順番にお当番がんばってくれていますよ)
給食の時間に配膳台に立ち、お腹がすいた子から順番に来る友だちの希望を聞いて配膳していきます
「おおきいの?ちいさいの?」「いっぱい?ちょっと?」と配膳係が尋ねます。
「ちょっとがいい!」「おおきいの」「これだいすきだからいっぱい」など配膳係は正確に聞いてそれに対応していく力がつきます
一方、配膳してもらう子は、自分の意思を伝える力がつきます
まだセミバイキングに慣れていない3歳児などは自分で選んだけれど食べれない・・なんてことももちろんあります。
どうしても食べれない子に対し、「ひとくちたべてみようね」や「がんばってたべて」などの声かけはせず、「たべれなかったんだね」「こんどはちょっとにしようね」など次につながる声かけを心がけています
その声かけは、その時々の状況や個々の様子、年齢によっても変わりますが、給食の時間は楽しくて、おいしくて、待ち遠しい時間であることが一番、自分で食べれる量を伝えることで、徐々に責任感が生まれ、食べ残しも減ってきます
また、友だちやスタッフとともに同じテーブルで食事することにより、友だちが美味しそうに食べていたり、「おいしいね」「これもおいしいよ」などの会話を楽しみながら食べることで、徐々に苦手な物にも挑戦してみたりするようになります
給食の時間でも、食べれる量をしっかり伝える事で“自分の意思を伝える力”が養われるとともに、“子ども同士のかかわり”(配膳でのやりとりや食事中の会話など)が促進され、友だちの力がとても大切な時間となっています