生後1ヶ月までの赤ちゃんで良くみられる笑顔を「生理的微笑」もしくは「新生児微笑」と
いいます。例えば、笑っているように見えたり、眠りながらふっと笑顔を見せてくれる瞬間な
どに見せるものです。実はこの頃の笑顔は、赤ちゃんが お母さんに可愛がって育てても
らうため(赤ちゃんが他の動物に攻撃されないための、まさに生き延びるため)の本能的
な微笑みといわれています。
この時点の赤ちゃんは意識して笑顔を作っているわけではありません。本能の働きで笑
うことにより「周りの人が笑顔になり、優しくしてくれる」ということを体験し、「この表情は役
に立つんだ」と感じて笑顔を繰り返すようになります。
哺乳類は特に 赤ちゃんは他の動物に攻撃されないように、丸みを帯びて、かわい
らい姿をしています。 ライオンの赤ちゃんでも危害を与える対象ではないと他の動物に
おもわせるためにかわいい姿をしています。
そのためか、保育園でも、月齢が低くなる赤ちゃん程、子どもたちにとってやはりかわい
くて仕方がないのでしょう、必要以上にかわいがってくれます。
子ども達は、小さい子を見ると 自分で出来ることでも 何でもしてあげようとします。
まあ、たまにはいいのでしょうけど、でもそれが日常化してしまうと、くつさえも
自分で履けるのに お兄ちゃんたちに はかせようとする姿もたまに見られます。
1歳の子どもたちなりに、だれが甘えると手伝ってくれて、だれが手伝ってくれないのか
区別が分かるようになる気がします。
だから年長になって母親の前で自分でカバンを持たないお子様も、保育園ではかならず自
分で持ちますし 母親が思っている以上
に、子どもは家庭生活 と 園生活(集団生活) を区別して生活しているようです。
子どもたちには実際に誰の力も借りないで一人で何でも行って生きていけるほど実社会
は、甘くはないですので、本当に出来ない事をがまんして一人でしょい込んで生きていくよ
りは、人に頼めることができる大人になれるように 小さいころからお友達との関わりの中
でコミュニケーション能力を高めていってほしいと思います。
(写真は、朝の登園の様子です)
(赤ちゃんは かわいくて仕方がないようです)