no.3 遊び=学び

2017年05月11日 |園長先生のつぶやき|
 保育園は遊んでばかりいて、幼稚園は勉強する時間がある という偏見が今でもぬぐえない

保育園です。 幼稚園要領でも、幼児期は、遊びを通して主体的に活動することが大切だとしっかり

書いてありますが、なぜこのように、保育園と幼稚園の世間一般的なイメージが違うのでしょうか?

 一つには、保育園の管轄が厚生労働省であるのに対して、幼稚園が文部科学省管轄であるから

かもしれません。 だからどちらかというと、保育園は養護のイメージが強く、幼稚園が教育の

イメージが強いのかもしれません。一昔前までは、幼稚園は受験をしてはいらなくてはならないほどに

希望者がいました(専業主婦が多かった時代) 、しかし、時代の流れとともに、共働き夫婦の増加や

女性の社会進出に伴ない 徐々に保育園利用者が増加してきました。すると今度は、幼稚園に空き室がで

きるようになり、逆に保育園が不足してきた結果、待機児という言葉が生まれました。

 幼稚園の空き室利用と、保育園待機児童解消の為に 文部科学省と厚生労働省が力を合わせましょう

ということで『認定こども園』に移行する動きが出てきています。
 
 小学校が、文部科学省管轄なので、幼稚園はどうしても小学校前教育=小学校で習うことを就学前に

行うというイメージが強いですが、小学校6年生が、中学校1年生で習うことを勉強しないように

幼稚園のうちに、小学校1年生で習うことを勉強するということが、幼児教育ではなく、

幼児教育とは、小学校での生活だけを想定し、そこに向けての活動だけを行うのではなく長い人生を生

きていくための人間関係の基礎、興味、意欲、態度を育んでいけるようになる力をつけることであると

思います。

 今後 畝刈保育園が、認定こども園になり幼稚園の機能を持ち合わせたとしても幼児教育という元来

の考えは変わらない思っていますので、とくに保育園としての大きな変化があるわけではないと思って

います。